本当の意味で魂の解放。

ビートルズがやって来るヤァ!ヤァ!ヤァ!(ハード・デイズ・ナイト)
リチャード・レスター監督/1964/英/原題:A Hard Day's Night

ハード・デイズ・ナイト [DVD]

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ビートルズ初主演にして、ビートルズ史上最高の映画。
本当に何度も何度も観た。


冒頭5秒でジョージがマジゴケして、ジョンが大笑いするシーンが好き。
エキストラと本物のファンが半狂乱になってFAB4を追いかけるシーンが好き。
ふと静かになって、「ポールのじいさん」と変な会話をするとこが好き。
列車の中に居たのに、いつの間にか列車の外で走っていたり、
トランプをしていたのが、いつの間にかギターを持って歌っているシーンが好き。
マネージャーの目を盗んで、ふつうの若者みたいにディスコで踊り狂うシーンが好き。
インタビューでへんてこな回答をするシーンが好き。


テレビ番組のショーでドラムセットを触られたリンゴがご機嫌斜めになって、
でも、ドラムを叩き始めると途端に機嫌を直すシーンが好き。
窮屈で多忙な生活を送っていた彼らにとっても、音楽は本当の意味で魂の解放だったんだ。
24時間、365日、スケジュールが埋まっていた彼らも、
楽器を演奏するときだけは自由になることが出来たんだ。


しかし一番好きなシーンは、何と言っても「Can't Buy Me Love」だ。
中庭に飛び出して4人でくるくる回りながらはしゃいで、走り回るシーン。
ずっと閉じこめられていたという閉息感から、一気に解放されるあの感覚と言ったら!
ジャンプ!ジャンプ!ジャンプ!小さいジャンプ!