死ぬまでに何冊読めるか。

吉村萬壱ハリガネムシ」2004

ハリガネムシ (文春文庫)

ハリガネムシ (文春文庫)

図書館に居る老人は分厚い本を適当に開き、そこに書いてある文章をしばらくしてから手元の紙に写し取る。
奇妙な読書法だ。
しかし、「死ぬまでに何冊読めるか」を計算してしまった老人にとっては、兎を追うアリスくらいに切実なのだ。


さぁ、死ぬまでに何冊読めるのか。