青春とは、迷わずに険しい道を進むこと。

川端康成伊豆の踊子」1933

伊豆の踊子 (新潮文庫)

伊豆の踊子 (新潮文庫)

下田に近づくラストシーンの手前で、以下のような文章がある。

途中で少し険しいが二十町ばかり近い山越えの間道を行くか、楽な街道を行くかと言われた時に、私は勿論近路を選んだ。

伊豆を旅したことのある人ならば、南伊豆に至るには
基本的に二種類の道があることを知っているだろう。
つまり、なだらかな海沿いの道を行くか、険しい山道を行くか。


青春とは、迷わずに険しい道を進むことなんだ。


山道を選ぶと、伊豆スカイラインを降りた後、突然真正面に海が開ける。
河津ではそろそろ桜が咲くだろう。