女とは「悪」であり、同時に「美」である。

谷崎潤一郎痴人の愛」1924

痴人の愛 (新潮文庫)

痴人の愛 (新潮文庫)

谷崎「痴人の愛」、田山「蒲団」、武者小路実篤「友情」、また、漱石「こころ」には、
明治時代のインテリゲンチャの恋愛が書かれている。
いずれとも、男がとにかく情けなくてイライラしてしまうのだが、
いずれも美しい女性が配され、いつの時代も恋愛は大いなる苦悩であることが書かれている。


谷崎の「痴人の愛」は、発表当時はとてつもなく破廉恥な小説として、毀誉褒貶を受けたようだ。
今読むと、まぁたいした性表現ではない。


谷崎にとって女とは「悪」であり、同時に「美」である。
以下のような証明を思い出した。

                                    • -

「時は金なり(Time is Money)」より、

Time=Money・・・(1)

「女は時間と金がかかる(Girls require time and money)」ので、

Girl=Time×Money・・・(2)

(1)を(2)に代入して

Girl=Money×Money・・・(3)

「金は諸悪の根源(ルート)(Money is the root of all evil)」だから、

Money=√(Evil)・・・(4)

(4)を(3)に代入して、

Girl=√(Evil)×√(Evil)=Evil

女=悪(Q.E.D

                                    • -