真ん中から見れば、右も左も偏っている。

小林よしのり「いわゆるA級戦犯」2006

いわゆるA級戦犯―ゴー宣SPECIAL

いわゆるA級戦犯―ゴー宣SPECIAL

本気で醜い。
東京裁判に不公正があるのは当たり前だ。
そんな常識を持ってきて、鬼の首を取ったように大騒ぎをするな。


東京裁判の虚構は、陛下と、我々日本国民を免罪する為に必要不可欠だった。
小林よしのりさん、あなたも東京裁判の虚構のお陰で、戦後ぬくぬくと生き延びられたのですよ。


東京裁判を不当だとする右翼の人たちは、
自分もその恩恵に浴しているという事実を忘却している点で批判に値する。
東京裁判を正当だとする左翼の方たちは、
裁判でスケープゴートとなった方たちへの責任を忘却している点で批判に値する。
真ん中から見れば、右も左も偏っているということだ(当たり前だ)。



靖国神社についてだが、僕はA級戦犯の合祀は改めるべきであると思う。
(小林は「分祀」という言葉は無い!と言っていた。なるほど変換できない)
それは、A級戦犯に戦争責任がある犯罪人だからではない。
そもそも靖国神社が創建されたのは、
「(天皇の為に)戦争で命を落とした人を祀るため」なのだ。


例えば、大久保利通
彼の明治政府成立の為の功は比類が無い。
しかし、戦争時ではなく、平和時に亡くなった為、
その御霊は靖国には祀られていない。


日清・日露戦争後に明治天皇に殉じた乃木大将も然り。
訓練中に八甲田山で命を落とした青森第五聯隊210名も然り。


A級戦犯も、戦争では死なず、生きて帰ってきたのだから、靖国に祀られるのはおかしい。
むしろ沖縄戦や、東京空襲、広島長崎の原子爆弾で亡くなった民間人を祀るべきだと僕は思う。